離乳食の話
ムスメの離乳食が始まりました。
我が家の食事担当としては、娘が生まれて五ヶ月間、とても楽しみにしていた時期です。
そう。当然ながら、僕が父親である時点で、おっぱいを上げることは出来ません。
ミルクをあげることは出来るのですが、我が家は完ミ*1ではなく、また、おっぱいが張っちゃうと言う理由でミルクは妻主体の、「妻に伺いを立ててからムスメにあげる」と言う状況です。
勿論、離乳食だって上げる時間が決まっています。ただ、これをクリアすれば、自分の作ったご飯をムスメに食べて貰えるわけで、そう考えると、その先を楽しみにする事が出来ます。
何より、離乳食自体、「僕が作ったご飯」であることは間違いないですからね!
と、思ったのですが。
普通に面倒臭いわ、これ……。
世の中のお母さん方の苦労が偲ばれます。大人と同じ物を食べさせたい、のが本音の所。
とは言え、先も書いたとおり、離乳食をクリアせねばそれもままなりません。頑張らねば。
ともあれ、保健所から誘われ、大分市の離乳食講習会を受けることは受けたのですが、一度講習を受けただけで全てが完全に出来れば、苦労はありません。
と言うわけで、教本代わりに購入したのがこちらです。
主婦の友社なら間違いないだろう!*2 と言う安直な考えです。
結果として、離乳食のレシピだけで無く、進め方や実例などを交えたページが半分近く割かれている為、読みやすくて助かっています。教本のあるなしではやっぱり違いますね。
準備も万端。
ムスメ用の器を用意しつつ、離乳食開始です。
とは言え、極力労力を省きたい我が家は、現在、米粉で作った10倍がゆ、野菜パウダーを水で戻したもの に極力集中しております。どれも必ずレンチン30秒しつつ、ちょっと煮詰めてとろみを出したりと調整はしていますが、もう、世のお母さんが見たら「手抜きも手抜き!」と眉をしかめそうです。ブレンダーを買ったのにまだ出番がありません。そろそろ葉物に挑戦するので、ようやく出番が来そうです。
さて。離乳食を食べているムスメの様子ですが。(教本通り、最初の一週間は米粉粥、そこから野菜を増やしています)
当初、米粉粥は結構好評……と、思われます。きっと。
もともと食事をする時に興味深く僕らを見ていた経緯もあり、食事そのものに対する嫌な感じは無かったのでしょう。
あと、ムスメ用に陶器のスプーン*3を購入したのも、舌触りが良い為か、功を奏した感じです。
スプーンが小さいので「一口……お、食べた。もう一口……行ったね。これはどうだ」とかやってたら妻から「やり過ぎ!」と注意を受ける始末。はい、最初はスプーン一口で様子を見ましょう。
米粉粥で一週間様子を見つつ、次は野菜です。
当初、ポタージュ状ではなく、すりおろし状態で上げてみたのですが、こちらは不評。初めての食感やら、米粉粥にない甘みや苦みや色々な味わい、ということもあるのでしょうが、顔をしかめ、首をいやいや。吐き出さないまでも、これはちょっとショックでした。まぁ、初めての食事なので一口で終わりなのですが、明日から大丈夫か、とちょっと不安に。
翌日、ポタージュ状にして挑戦すると、これは完食。離乳食もなんとか行けそうです。
現在、潰した果物も食するムスメ。
このまま様々な食材をアレルギーなしで乗り切ってくれればいいのですが……。
百日経ったら何にする?②
と言うわけで、ムスメの百日祝い、二日目です。
夜は授乳の為、妻と交代交代で……って、深夜は僕の仕事だな。ムスメに液体ミルクをあげ、ちょっと目が冴えちゃったのでそのままお風呂です。
9月というのに夜は暑く、まだまだ残暑厳しい中、しかし、温泉は格別です。
ああ、日本人に生まれて良かった――。
なお、ムスメは最初の入浴以降、二度三度お風呂に入ってみましたが、「ぐへへ」と笑ったのはあの一回のみ。むしろ何かの間違いだったのでは? とかそんな感じでした。
部屋ごとのお風呂なので当然貸切状態の為、お風呂の中で読書していたのは僕です。
こういう事が許されるのは家のお風呂か、貸し切り風呂だけですね。流石に一時間くらいしか借りる事の出来ない家族風呂内で読書するつもりはありませんが。
と言うわけで、ツイッターで色々宣伝があった漫画を読んでました。
大雑把なストーリーは題名の通りです。説明、凄く楽*1。
妊娠に対してどれだけ男が駄目かとか、そう言う話。深夜のダメ恋図鑑に通じるような痛快話……でいいのかな? 身が抓まされる思いを感じつつ、それでも読み進めます。
妊娠中、自分が妻を大事に出来ていたかとか、うーん。ご飯とかは用意していたけど、其処まで出来ていたか不安だなぁ、と云々。第二子の機会があればもっと優しくしておこう……。
ともあれ、お湯から上がって育児書などを読んでいると、ようやく空が白じみ始め、そして朝が来ました。
朝食をお部屋で頂き、ムスメを着替えさせれば……うぉぅ、親馬鹿前面に出しますが、カワイイ!
本格的な袴は予算の都合上難しかったのですが、袴っぽいロンパースがあり、それを着せました。
あいにくの雨模様でしたが、それを吹き飛ばすかわいさです。カワイイは正義!
さて。そんなこんなで退去の時間です。
チェックアウトギリギリまでのんびり過ごす僕達。そんな気分にさせる、とても居心地の良い空間でした。ああ、滞在費用にお金を掛けると出かけたくなくなってしまいますね。いつも安宿で寝てお風呂入って……ばかりですから、尚更。くっ。出かけたくない。
とは言え、主目的は百日祝いです。旅館のお部屋の宿泊が主目的ではありません。……た、多分、きっと。
チェックアウト後、実家へと向かいます。実母(ムスメから見る祖母)にムスメを見せることほぼ10分程度。急ぎ、そのまま、実家近くの料亭へ。
探せばあるもんですね。お食い初め膳。到着後の第一声は「今日はいい鯛が入りましたよ!」。ご飯、味噌汁、そして鯛のセットでした。鯛は大きくて美味しそう! いや、味も美味しかったですよ。
そして自分達のお昼ご飯(日替わり定食みたいな奴となりました)もお願いしつつ、百日祝いの儀式です。これは妻がスマホで検索しつつ、ムスメを抱き上げる役が僕、食べさせるふりをするのが年長者……即ち、母となりました。
無事、百日祝いの儀式が終了すれば、そのまま写真館です。慌ただしい。
今回、選んだお店は『スタジオマリオ』さんでした。
プロにとって貰う利点を特に考えていなかったのですが、実際、経験してみると判ります。
あやし方が凄い! カメラに興味を持たせ、そしてその隙を逃さず撮る動きは、流石プロ、と言った感じです。
あと、貸衣装もあったのですが、自分達も袴風の服を着せていたので、それとドレス姿を。
妖精みたく……い、いや、随分丸っこい妖精だな(汗)*2。
ともあれ、写真撮影も終わると、もはや夕方。
母を家に送り届け、我々も帰路についたのでした。
こう言う行事を積み重ね、ムスメは大人になっていくんだろうなぁ、とちょっとだけしみじみするお父ちゃんであった。
*1:「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」から派生した説明文的なタイトルは好みが分かれると思います。僕は苦手です。
*2:赤ちゃんは全般的に丸っこいから仕方ない。決してムスメが悪いわけではないです
百日経ったら何にする?①
ムスメが生まれて百日が経過しました。
ちなみに出産日を0日と数えるのか、1日と数えるのかで嫁と議論するハメになりました。この辺り、難しいなぁ*1。
とは言え、今回に限っては問題ありません。
両方祝えば良いのです!
さて、世間ではコロナ禍、そしてGoToトラベルの時勢です。
更に我らが大分県別府市では「湯ごもりエール泊別府鬼割プラン」なる取り組みがされていた為、思い切ってこれを利用し、普段行けないような旅館に泊まり、翌日、百日祝いの昼食をする事にしました。
0歳連れと言う事で、不安がありつつも、電話予約。
そうしたところ、旅館的には問題ないと断りを入れられつつ、もしも周りが気になるなら離れは如何かと提案されました。
流石に旅行中、隣の部屋の人が「泣き声が五月蠅い」と怒鳴り込むことはなかろうと思いつつも、自分達も余計な気を遣わないのがいいと、ちょっと割り増しで離れのお部屋を選択。
そして胸をウキウキさせ、鉄輪の高級旅館へと向かったのですが――。
広い! 和室とベッドルームが別だわ!
内風呂と露天風呂がある! 当然貸し切りよ!(なお、大浴場もありましたので、全て楽しませて頂きました)
赤ちゃん用のアメニティもある! つーか、温泉の隣にベビーバスも用意されているぞ?! 凄い! 凄い! 痒いところを凄く掻いてくれる所だ!
夜は外に食べに行こうと思っていましたが、部屋のくつろぎ具合に
「もう一歩も外に出たくない!」
と言い出したのは僕の方でした。何に謝っているか判りませんが、ほんと、申し訳ない。
旅館に相談すると、晩ご飯つきのプランに変更して頂ける旨のご返答を頂け、なおかつ、0歳児がいるということでお部屋に運んで頂けることに。もう、至れり尽くせりです。その分お値段が高いのですが……。
ともあれ、断られるかも知れません、と言う前置きをしつつ、0歳児との旅行は宿泊先にその旨、しっかりと伝えることが大事だと実感しました。まあ、それにプラスしてサービスがしっかりとした場所の方が、快適に過ごせるというお話でもありますが!
そして、折角用意してくれたのであればと、ムスメと早速温泉です。
旅館の人曰く、
「内風呂の檜風呂は温度を低めに設定しておきました」
とのこと。ほう。
温度にして40度に足らずと言った処でしょうか。いえ、言っているだけです。確かにぬるくは無いけども、熱いとは言い難い温度という感じ。温泉の「ぬる湯」をちょっとだけ冷ました感じと言えば……た、多分、別府人にゃ通用するかな?
この温度ならムスメがゆだることもなさそうです。
それをベビーバスに貼り、服を脱がせたムスメをON。いや、INか? ともあれ、ムスメにとっては初の温泉です。
そして入浴のその瞬間。
「ぐへへへへ」
いや、ぐへへへへってお前。
どうやら僕の身体に流れる温泉民としての血が騒いだ模様。コイツ、やっぱり僕の子か……。*2
ちなみに、単純に「目の前で入浴させてくれている人がめっちゃ嬉しそうだから反応して笑った説」が強いのですが、気にせず、「温泉民族の血が騒いだので笑った」と言う事にしています。ええ、こけの一念岩をも通す、です。誤用。
なお、この旅館宿泊以降も何度か温泉に入れているのですが、ぐへへと笑うことも無く、やはり前者かと思わなくも無いですが、挫けません。温泉は良い物だって思想に刻み込むしかないのです。
しかし初の温泉が高級旅館とか、なんて贅沢な……!
ムスメをお湯にいれ、入浴が終われば自分が入浴です。
長時間入るのはムスメと嫁が寝静まっても出来るので、今はさっと身体を洗い、温める程度の入浴時間に。
その間、嫁はムスメ用に用意してくれていた子ども甚平を着せ、もの凄く興奮状態に。親馬鹿此処に極まれけりですが、甚平サイズが少し大きかった為、ちょうど萌え袖風になってしまい、いやもう、可愛くて可愛くて仕方なく、思わず写真撮っちまったい!
そして、夕餉まで和室で転がりながら、持ってきた本を読むと言う、なんとも「何もしない贅沢な時間」を過ごさせて頂きました。
多分、根が貧乏性なので、ムスメがいなければ「折角来たのに出かけないなんて勿体ない!」と言いながらバタバタ出かけてたり飲み歩いたりしてた気がしますが、ここにきて、全てをやって貰えるという贅沢を知ってしまうとは……。
まぁ、これが3歳ぐらいになると「何処か連れて行け!」とか言われそうなので、こんな贅沢な旅行も期間限定なのでしょうね。
と思いつつ、普段では食べることのない豪華な料理に舌鼓を打ちつつ、夜はまた更けていくのでした。
3ヶ月が経過した日
9月某日、晴れてムスメの三ヶ月検診が完了しました。
呼吸音の確認に加え、首の座りの確認と併せ、二回目の予防接種が行われました。
近所の小児科は二ヶ月検診に加え、便秘もあって既に何度か行っているのですが、この日はよもや、何かを察したように待合室で泣きじゃくると言う暴挙に出始めました。
そして何故か、前回よりムスメの体温測定は僕の仕事です。
妻曰く「体温計の扱いは慣れているでしょう?」
いや、病院で借りる電子体温計は家で使っている会社のものじゃないし! と言いつつ、脇に挟んで計るだけなので、誰がやっても同じです。
脇に挟む。金属部の冷たさ故か、泣きじゃくるムスメ。それを無視して手を押さえる僕。
やがて電子音が響くわけですが。
……37.7度。
もう一度計測。
37.8度。
高くなってる!
看護師さんにお話しすると、いつもと様子が変わっているか聞かれます。
そりゃ、注射を思い出したのか、泣いてはいますがそれ以外は変わりません。よもや、注射を予期して体温を上げる術を身につけたというのか、ムスメよ!
まぁ、そんなわけは無く。
季節の頃合いが秋口となり、また、天候不順の雨降りもあった為、ちょっと警戒して長袖を着せていたことが原因でした。
上着を脱がせ、小一時間……は流石に待てないので、15分ほど待って再計測。
36.7度。
ムスメは平熱が微妙に高いので、大体OKな体温でしょう*1。
それを看護師さんに報告し、無事、診察と予防接種となりました。
コロナ禍とは言え、大変だよなぁ。病院も。
でも、一回でも37.5度を下回ったら問題ない、と言う考えも如何なのかしら……と思わなくも無いですが、そもそも体温測定そのものの意義を考えなくならないとなりそうなので、この件は此処で終わります。今日やるべき事が出来れば良いのです。うん。
さて。
先生から診察を受けている間、ムスメは機嫌良くなっていました。偉いぞ、ムスメ。
聴診器の診断も終わり、口内も確認し、そして、いよいよ注射の時間です。
アルコール綿での消毒が行われた瞬間、ムスメは思い出したようでした。
一ヶ月前に受けたチクリとした痛みを……。
親や医者に押さえつけられた屈辱を……。
はい。
ギャン泣きです。
ですが、そんなことで止まる小児科医などいるはずもありません。ざくりと今回も三回刺されます。
前回の予防接種の時に「父親に押さえつけられるとその記憶で嫌われそう」とか行っていたのは僕ですが、そんな余裕はありません。ムスメを抱きかかえ、今は只、注射が終わることを祈るだけです。頑張って、ムスメ!
とは言え、予防接種は大事です。
さまざまな病原菌リスクがあるこの世の中。ワクチンで何とかなるのであれば、全部受けさせるつもりだとは嫁と意見が一致しています。少なくとも、他人の頑張りの上にあぐらを掻いて予防接種を打たせない親にはなりたくないなぁ、と言うのが本音です。
確かにワクチン(と言うか注射)である以上、副作用リスクがまるっきりゼロというわけでは無いのは確かにそうでしょう。だから、それを恐れて予防接種しない、させない、と言う話が理解出来ないわけでは無いです。
子どもが病気で重篤になる可能性もある。副作用でも重篤になる可能性もある。そのリスクを天秤に掛け、どちらを選ぶか。また、伝染病であれば周りにばらまく事もある。それも天秤に掛け、僕も妻も「可能な限り予防接種を打たせる方向で」としたまでです。
自分の子どもを誰かへの加害者にしない。それもまた、予防接種の大事な役割ではないかと思います。
とまぁ、重い話はその程度にして。
誕生してから3ヶ月の経過、おめでとう。ムスメよ。
首が据われば抱っこやあやし方が変わるので、色々と遊べること、お父ちゃんは楽しみにしてるぞ!*2
僕らの保活事情②
さて。
保育所・園側と約束していた見学日を迎え、僕らはムスメ共々、見学へと向かいます。
前回も少々書きましたが、今年は新型コロナウイルスの関係で、見学はかなり制限されていました。両親教室の不開催等々、今年は本当に新型コロナに苦しめられるなぁ。
保育園見学ですが、実際の通園に併せた見学をする事に。
車で行くところは車で。徒歩で行くつもりの所は徒歩で。
車で行くと、駐車場事情が見えてきます。
例えば駐車場は3台しか止める事が出来ず、路駐が多いとか。
駅から遠いので、徒歩はかなり難しいが、逆に駐車場は広い為、送り迎えは車前提なら結構楽だぞ、とか。
保育園の前の道が一方通行なので、車で送迎する場合、迂回してこないと入れないぞ、とか。
そう言えば僕が子どもの頃に通っていた保育園は凄い坂道があって、毎日徒歩だとかなり厳しそうですね。今思い返すと、ですが*1。
逆に車が必要ない距離の保育園が(運良く)あれば、道路事情は考慮しなくても良くなるのですが、安全性が心配だったりします。主要道路はともかく、脇道だと歩道が狭いのが、悲しきかな、田舎の事情です。
さて。
保育園にも無事到着し、保育士さんに挨拶した後、見学スタートです。
見学のやり方は保育園によってまちまちですね。
例えばざっくりとした説明の後、保育園の中を見せてくれるパターン。
説明しながら保育園の中を見せてくれるパターン。
まずは保育園の中を見て、最後に説明をするパターン。
僕らの見学はほぼ午前中だった為、多くの園児達がお遊戯だったりお散歩だったりと、和気藹々に過ごしていました*2。
となると、其処にちょっとエキサイトし、大声で注意している保育士さんとか見えちゃうので、そう言う場面も参考になるわけです。是非はともかくとして。
まぁ、僕らも仕事中に何らかの見学とかあればよそ行きの対応をするので、見学がある以上の考慮はあると思いますが。……そう考えると、それでもエキサイトする人って、普段からエキサイトしているんですよね。なるほど。
ともあれ、気になる点はリストアップしてきたので、それは必ず聞くとして、その場で見ると色々と想像と異なっているところも見えます。
例えばドアは指はさみをしないような処置をしているか。
例えばお昼寝に使うお布団はどんな管理をしているか。
例えば個人用のロッカーはどのくらいの広さがあるか。
壁に飾ってあるお便りや献立表、子ども達の作品なども保育園の雰囲気を伝えてきたりします。ここはじっくりと見ておきましょう。
また、多年齢の子ども達が行き交う保育園は、子ども達の動きも興味深いです。
赤ちゃんだとムスメをぺたぺたと触ってくる子ども達(オイオイ……と気が気でない父ちゃんであった)。
珍しくないのか、余り興味を示さない子ども達(むしろその距離感が安心してしまう)。
大人はよそ行きの対応を装うことが出来ても、子ども達は難しいので、その保育園の子ども達が別の子どもにどう言う風に接しているのかが判るのも、保育園見学をお勧めする一因かもしれません。
また、前回も書きましたが、保育園見学は大体2時間~3時間くらいかかります*3。
流石に大人しいムスメ*4であっても、途中でむず痒くなり、泣き出すこともままありました。いつもいる部屋と環境違うわけですしね。
子どもが泣き出せば、多くの保護者さん(殆どお母さんでした)は早々に見学を打ち切って出て行かれておりました。一方で僕らは一人が見学を続けつつ、もう一人があやすと言う手段を行えたので、やはり、保育園見学は二人で行う事をお勧めしたい所ですね*5。
ともあれ、保育園見学は9月~11月の間で行いましたが、今は11月末。
そろそろ4月からの保育園通園スタートを目指し、市役所へ応募する頃合いです。
ムスメよ、父ちゃん母ちゃんは可能な限り頑張るから、良い保育園に巡り会って欲しい。
当選率の高いムスメであってくれ――!*6
僕らの保活事情①
一年の育休を申請していましたが、それにも終わりが来るもの。
僕らの育休の終わりは、無事、1年を全うすること……あるいは、ムスメが保育園に入るまでです。
まぁ、とはいえ、狙うは来年(2021年4月)の入園。育休はまだまだ続くのです。
そんなわけで、僕らが保活を開始したのは、9月に入ってからでした*1。
ここで僕らの住む大分市の保育園事情ですが……あまり良いとは言えません。いえ、正確には「言えなかった」と言う状況ではあります。
と言うのも、保育園への入園を待つ、いわゆる「待機児童」において、全国市町村で7位と言うワーストさ(2017年時点)。
ちなみにそれを2018年ごろに居酒屋のテレビで見た妻の一言、
「え? 大分って東京並みに悪いの?!」
とは言え、僕もそれを認識しておらず、子供が生まれたらなんとなく保育園に入れて、幼稚園に行って、そして小学校に行くんだろうなぁ、と言う漠然とした認識でした*2。
って、保育園入れないと仕事続けられないじゃん!
ちなみに、何とか2020年4月時点では待機児童「0」を宣言しています。すごいぞ大分市!*3
2021年の4月時点では明るい保育園入所が待っている! ……といいなぁ。
さて。
市役所では「0歳児は持ち上がりが無いので、比較的、入園できる」と言うお話をいただきました。……実はこれが所謂「言葉の綾」と言う奴なのですが。
当然、0歳より下はいませんので、他の年齢(1歳とか2歳とか)に比べ、ライバルが少ないのは事実です。現在、入所している人がいませんから。
ただ、ここに保育士の配置基準と言う項目が抜けているのです。
ご承知の方は耳にタコだと思いますが、保育士一人が面倒を見ることの出来る0歳児は3人と決まっています。よって、要約すると「1歳や2歳に対して持ち上がり人数がない分入りやすいけど、そもそも0歳って枠が狭いよ!」になるのですね。
と言うわけで、市役所としては「希望する園を選ばなければ、大体入園出来る筈(ただし、その年度の出生数もあるので、保証無し)」と言うありきたりな回答になってしまう訳です。うん。渋い。
ちなみに、育休明けでフルタイムの予定の我々は比較的、保育園に入りやすい順位ではあることも確認出来ましたが、……よくよく考えれば、育休明けは同率のスタートを切る訳なので、やっぱり渋い訳です*4。
とは言え、行く保育園を調べないことには、申込用紙も書けないわけです。
そんなわけで、9月に入ってから妻と保活を始めることに!
まずは保育園へ見学の申し込み。これは電話予約です。
こどもルームの保育士さんからアドバイス、「朝の10時ぐらいが電話出て貰いやすいですよ*5」を信じ、10時になったらひたすら保育園へ電話する我々。そしてカレンダーを広げ、日時がバッティングしないようにポストイットへ細かい情報を書きつつ、見学予定日に貼り付けていきます。
保育園の見学は大きく分けて三パターンでした。
- 見学日が月1回で、がっつりと決まっている物。
- 見学日がざっくりと決まっている為、候補日から選ぶ物。
- いつでも見に来て下さい、と言う物。
特に今年は新型コロナの影響もあり、見学が厳しい状況でもありました。8件ほど見学を行ったのですが、内3件は「コロナの影響で9月の見学はお断りしている」と回答を頂いたり。
さて、パターンの説明ですが、1番については、駅近で公立の保育園と言う立地の為か、かなり人気の保育園での状態です。多くの見学者を捌く為、既に9月10月の予定は埋まっており、11月なら見学出来ます、との連絡。よって、9月は一時保留。
2番は「9月○日と×日、△日ならば見学OKです」と言う感じの回答を頂きました。これも他の見学日と被らないように調整が必要です。
3番はスケジュール調整にはありがたかったです。「いつでも良い」と言われると自信の表れだろうか? 凄いなぁ、と思いましたが、要するに慣れの問題の様です。
さて。
僕らの保育園見学ですが、只漠然と見に行くより、チェックポイントを確認していた方が良いだろうと、チェックリストを作ることに。この辺りは前職で取引先監査を行っていた自分の腕が光ります。……まぁ、グーグル先生に「保育園 見るべきポイント」と検索した後、幾らかを纏めただけですが。
これを妻と共有し、まずはリスト化*6。
僕として特に気になったのは、
・衛生環境(日光や風通し、あと、看護師免許のある人はいるか)
・SIDSの対策(うつぶせ寝はさせてないか。どのくらいの頻度で確認しているか)
・アレルギー対応(離乳食や給食等で除去食が使えるか……等)
・災害時の避難訓練(火災や津波、不審者などで色々と違う為、細かく聞いてみる)
とかでしょうか。
園庭の広さがどうとか、雰囲気がどうとかもありますが、自分としてピックアップしたのは上記でした。後は聞きながら色々と項目が増えていきます*7。
チェックリストを作成し、後は見学の日を待つばかりです。
あ、保育園の見学は是非、両親揃って行って下さい。異なった視点で見ることも大切ですし、案外、話を聞いている間、周りが見えていなかったりします。そう言うときに二人の目で見ることが出来ると、ちょっと安心です。
何より、子どもが泣き出した時、あやしながら話を聞くのは難しいので、片方があやせる環境の方が見学も随分楽になりますよ。
長ければ5年間ほど通う保育園です。是非、お二人で選んで下さい。
*1:正確に保活とは言えませんが、通えそうな保育園のピックアップやら市役所への相談は6月に行っていました。
*2:つまり、自分の生い立ちをなんとなく我が子も過ごすんだろうなぁ、と言う思い込みです。
*3:しかし、待機児童を厳密に調べると「隠れ待機児童問題」にぶち当たるので、今回は言及しておりませんが……まだまだ闇が深そうです
*4:男性育休の場合、数点加算とかしませんかね? これって結構、育休推進になりますよ! 政府さん!!
*5:朝の受け入れが終わって一息吐く頃が10時頃だから、だそうです。成る程。
*6:見学を重ねる度に項目が増えることが多いので、ここはざっくりと作った方が良いです。
*7:例えば保護者の荷物を置けるかどうか、とか。最初は漠然と考えていましたが、送迎の話を聞く度、妻が送って自分が迎えに行くケースを想定し始めました
義父母到来
2ヶ月検診が終わり、そこから半月ほど経過した頃、義父母が大分へとやってきました。
ともあれ、嫁にとっては実の父母であり、娘にとってはおじいちゃん、おばあちゃんです。嫁と義父母の仲が悪いわけではないので、僕も仲良くすることに異存はありません。
とは言え、片道3~4時間かかる距離なので、「気軽に会える」と言うわけでは無く、手を借りたい時、具体的には娘を預かって欲しい時にはお願い出来ない間柄、と言うので善し悪しではありますが。
さて。
世の中に、祖父母との関係は3種類あるようです。
今日はそんなお話。
祖父母への期待って何でしょう?
正直に言えば、自分達の手が届かないところを助けて貰いたい、と言うのが僕が娘から見た祖父母、つまり実の親や義理の親に期待するところです。具体的にはお金と手間! 休みたい時に一日でもこどもを預かってくれるとか、ご飯を作れない状況でご飯を用意してくれるとか、そう言うサポートをお願いしたいですし、してくれるのはとても良い祖父母です。……例えそれが気まぐれでも!
そう言えば育児漫画を読むと「夫は駄目だけど、義理のお母さんは凄くサポートしてくれる」とかありますね。本当にそうなのか……?
ともあれ。
多くの育児書でも「祖父母との関係」という項目が用意されています。
また、保活においても「祖父母との距離」が取り沙汰されます。ちなみに大分市は同市内に祖父母が住居を構えていると、住居を構えていない人より少しだけ不利になります。また、保育園からは「おじいちゃんおばあちゃんが迎えに来る時は必ず連絡して下さい」と見学段階で言われるので、やはり、田舎であるこの町では、育児と祖父母は切っても切れない関係もあるのでしょう*1。
育児書の中では「祖父母からお金が出れば口や手も出る物だと思って下さい」と言う一文がありました。
こう言う記載をしたら判ると思いますが、義理の父母はその記載通り「金を出すけど口を出す人達」なのです。
ちなみに実の親は「金は出さないが口も出さない人達」でした。それもどうなのか*2。
多分最悪は「お金を出さないけど口だけは出す」という人達でしょうね。そうでは無くて良かったと思っておきましょう!
さて。
そんな義父母と三日間過ごすことになりました。
家でムスメと顔併せした初日。
公園に義父母、嫁、私、ムスメの5人で出かけた二日目。
そして、見送りをする三日目。
その三日目で義母が爆発しました。我々の子育てについてです。
義母の指摘点は4つ。
- 布のソファが気に入らない。ハウスダストなどのアレルギーが出る前に合皮、或いは革製のソファにする事。
- 家の中が汚いのが気に入らない。段ボールに荷物入れて置きっぱなしが目に付く。
- 金銭感覚が如何かと思う。二日目の夜に食べに行ったところは個室ありだったけど、赤ちゃん連れて行く場所じゃ無い(寿司メインの小料理屋でした)。
- 男が育休取ってどうするのか!
はい。4番目は完全にパタハラ*3です。しかし、まさか義母からそんな文句を聞く日が来ようとは……。
ちなみに3番については赤ちゃん連れていけそうな個室のあるお店で且つ、大分の料理を出してくれるお店を探した結果だったので、ここで自分のミスは二つ。
一つ目は一回も行ったことのないお店を選んだこと。予約段階で赤ちゃんOKと言われたのですが、案内された個室も狭く*4、赤ちゃんの泣き声が店中に響き渡ったので、「あ、ここは来るべき場所じゃないな」とご飯食べる段階で分かってしまった事。
二つ目は、無理に大分のご飯を探さなくてよかったのでは? という事。やはり赤ちゃん連れだとファミレス最強だなぁ、と*5。
2番については、荷物のしまう場所を考えている間に放置になってしまったので、これは素直に反省し、以降は、荷物が到着次第、即片づけることを妻と誓うのでした。アマゾンでの購入が多いと、段ボールが散乱しても気にならなくなるので、気を付けましょう。基本は即開封即段ボール破棄がおすすめです。
で、ソファの件ですが、実はずっと指摘されていましたが、そんな財力あるかーと、ガン無視していたのですが、もう、改善しなければどーにもならないんだろうなぁ、とそんな感じに。
むむ。無印良品で買ったソファ、嫁と同じ意見で気に入っていたんだけどなぁ……。
ただ、幸い、「金と口が出る」タイプの義父母でしたので、いくらか頂いていたお金をソファ代に回すことに。
善は急げ。義父母が帰ったその日のうちに早速、ムスメを連れて嫁と家具屋巡りです。
まず、今回の目的は合皮、あるいは革製品であること*6。
ルンバが通れるスペースが足元にあること。
将来的に親子三人が並んで座れること。
で、古いソファは処分してくれること*7。
買えなかったら諦めればよいから、妥協せずに買おうと決意し、そして、近くの家具屋さんを巡ること3店舗目。
地域密着型を謳うそこに、なかなかいい具合のソファがあったのです。高級店のイメージだったのですが、お値段的にはそこそこ手ごろ。
いや、イメージだけで決めつけ良くないです。マジで。
さて、ソファは見つかった。
見てろよ、お義母さん! 次はぎゃふんと言わせてやる!*8
……ああ、どこかに「お金しか出さない祖父母」っていないものですかね。概念ですか。そうですか。しょぼん。
*1:おそらく東京を始めとした「都市」では核家族化の影響でそんなに祖父母との関係を取り沙汰することは……多分無いですよね?
*2:望むべくは「金を出して口は出さない」祖父母ですが、まぁ、無理でしょう。私もお金を出せば口を挟みたくなります。主に妹夫婦と甥姪に。
*3:パタニティ・ハラスメント、男性の育児参加に対するいやがらせ行為。企業でも問題視されている奴。
*4:また、掘りごたつ系の和室だった為、寝かせても動かれると危なかった
*5:次回以降は僕が料理を作って義父母にごちそうする話になってしまいました。
*6:本革は高いので、合皮になると想像していましたが、想像の通りでした。まさか3倍も違うとは……
*7:このサービスはむしろ当然と言う感じでありました
*8:嫁曰く、「なんにでも文句言う人だから気にしないほうがいいよ」 ……せ、せやな。