3ヶ月が経過した日
9月某日、晴れてムスメの三ヶ月検診が完了しました。
呼吸音の確認に加え、首の座りの確認と併せ、二回目の予防接種が行われました。
近所の小児科は二ヶ月検診に加え、便秘もあって既に何度か行っているのですが、この日はよもや、何かを察したように待合室で泣きじゃくると言う暴挙に出始めました。
そして何故か、前回よりムスメの体温測定は僕の仕事です。
妻曰く「体温計の扱いは慣れているでしょう?」
いや、病院で借りる電子体温計は家で使っている会社のものじゃないし! と言いつつ、脇に挟んで計るだけなので、誰がやっても同じです。
脇に挟む。金属部の冷たさ故か、泣きじゃくるムスメ。それを無視して手を押さえる僕。
やがて電子音が響くわけですが。
……37.7度。
もう一度計測。
37.8度。
高くなってる!
看護師さんにお話しすると、いつもと様子が変わっているか聞かれます。
そりゃ、注射を思い出したのか、泣いてはいますがそれ以外は変わりません。よもや、注射を予期して体温を上げる術を身につけたというのか、ムスメよ!
まぁ、そんなわけは無く。
季節の頃合いが秋口となり、また、天候不順の雨降りもあった為、ちょっと警戒して長袖を着せていたことが原因でした。
上着を脱がせ、小一時間……は流石に待てないので、15分ほど待って再計測。
36.7度。
ムスメは平熱が微妙に高いので、大体OKな体温でしょう*1。
それを看護師さんに報告し、無事、診察と予防接種となりました。
コロナ禍とは言え、大変だよなぁ。病院も。
でも、一回でも37.5度を下回ったら問題ない、と言う考えも如何なのかしら……と思わなくも無いですが、そもそも体温測定そのものの意義を考えなくならないとなりそうなので、この件は此処で終わります。今日やるべき事が出来れば良いのです。うん。
さて。
先生から診察を受けている間、ムスメは機嫌良くなっていました。偉いぞ、ムスメ。
聴診器の診断も終わり、口内も確認し、そして、いよいよ注射の時間です。
アルコール綿での消毒が行われた瞬間、ムスメは思い出したようでした。
一ヶ月前に受けたチクリとした痛みを……。
親や医者に押さえつけられた屈辱を……。
はい。
ギャン泣きです。
ですが、そんなことで止まる小児科医などいるはずもありません。ざくりと今回も三回刺されます。
前回の予防接種の時に「父親に押さえつけられるとその記憶で嫌われそう」とか行っていたのは僕ですが、そんな余裕はありません。ムスメを抱きかかえ、今は只、注射が終わることを祈るだけです。頑張って、ムスメ!
とは言え、予防接種は大事です。
さまざまな病原菌リスクがあるこの世の中。ワクチンで何とかなるのであれば、全部受けさせるつもりだとは嫁と意見が一致しています。少なくとも、他人の頑張りの上にあぐらを掻いて予防接種を打たせない親にはなりたくないなぁ、と言うのが本音です。
確かにワクチン(と言うか注射)である以上、副作用リスクがまるっきりゼロというわけでは無いのは確かにそうでしょう。だから、それを恐れて予防接種しない、させない、と言う話が理解出来ないわけでは無いです。
子どもが病気で重篤になる可能性もある。副作用でも重篤になる可能性もある。そのリスクを天秤に掛け、どちらを選ぶか。また、伝染病であれば周りにばらまく事もある。それも天秤に掛け、僕も妻も「可能な限り予防接種を打たせる方向で」としたまでです。
自分の子どもを誰かへの加害者にしない。それもまた、予防接種の大事な役割ではないかと思います。
とまぁ、重い話はその程度にして。
誕生してから3ヶ月の経過、おめでとう。ムスメよ。
首が据われば抱っこやあやし方が変わるので、色々と遊べること、お父ちゃんは楽しみにしてるぞ!*2